| ■国際環境観光会議シリーズ1995 | ||||||
| 北海道占冠村トマムからの発信占冠宣言 | ||||||
| 山々の景色が秋一色となり、占冠の木「カエデ」が真っ赤に染まった素晴らしい季節と | ||||||
| 環境のなかで、記念すべき第1回目の会議が開催され、私たちは生まれ育った北の大地の | ||||||
| 魅力を再発見することができました。 | ||||||
| 占冠村は、有史以来、恵まれた自然環境を活用し、農業と林業を主産業にした第1次産 | ||||||
| 業を基盤に発展を遂げてきましたが、経済・産業基盤の急激な変化とJR石勝線の開通を | ||||||
| 背景とし、山村社会の再生のために山岳リゾート開発を進めてきました。 | ||||||
| この試みは、国民の余暇意識の変化と経済の活性化、そして総合保養地域整備法の指定 | ||||||
| をうけたことで拍車がかかりリゾートの成功例として全国的な注目を浴びております。 | ||||||
| リゾート産業の誘致は、地域社会の生活、文化の向上をもたらしましたが、環境面での | ||||||
| インフラ整備での遅れをきたしたことも否めません。 | ||||||
| 主要産業となりつつある観光産業が経済活動の担い手であり、環境への負荷の少ない経 | ||||||
| 済社会を構築していくことの重要性を認識し、新たな一歩を踏み出すことができました。 | ||||||
| かけがえのない地球そして限りある資源をこの小さな地域に住む一人一人が真剣に受け | ||||||
| 止め、この雄大な自然環境を貴重な財産として次代に受け継ぐため、占冠村トマムから次 | ||||||
| の宣言を発信します。 | ||||||
| 1 面積の94パーセントが森林という地の利を活かし、環境に優しいまちづくりを進める | ||||||
| ため情報収集、ネットワークづくり、地域におけるエコツーリズムのプログラムづく | ||||||
| りを推進する。 | ||||||
| 1 占冠村・アスペン市の村民、中学生の交流を継続しながら、その中にアスペン環境研 | ||||||
| 究センターの研修プログラムを導入し、地域のエコツーリズムの実践に向け意識の高 | ||||||
| 揚と人材の育成に努める。 | ||||||
| 1 500名にも及ぶ本会議参加者の意思を将来につなぐために、次回は2年以内にアスペン | ||||||
| 市において開催する。 | ||||||
| 以上宣言する。 | ||||||
| 34977 | ||||||
| 占冠村長 | ||||||
| アスペン市長 |